最近のHRTの改善(天然型Pホルモン)

2023.05.12未分類

更年期障害における女性ホルモンはまさにホルモンの補充となりますが、同時に使用する黄体ホルモンの役割は、子宮内膜の増殖を抑える事にあります。

すなわち子宮体がんの予防にある訳です。

よって手術をして、すでに子宮のない方には黄体ホルモンのは不要となります。

HRTの副作用はいくつかあり、不正出血・血栓症・乳がん・マイナートラブル等々です。

40年以上前から、諸外国では天然型黄体ホルモンが使われていましたが、日本では合成黄体ホルモンのみ使用可能でした。

天然型と合成黄体ホルモンは、どこが違うかの話をしましょう。

実は天然型黄体ホルモンは、乳がんのリスクがHRTをしていない人とほとんど変わらないのです。

細かく分析すると、乳がんの中でも乳管がんの発生はほぼ同じ、小葉がん1.1(オッズ指数)というデータがあります。

またこのホルモンは少し催眠作用があるため、就寝前の服用が良いです。

いままでHRTは5年治療すると、乳がんリスクが上がるので5年を目安に治療計画を検討しました。またHRT終了後は乳がんのリスクはまた減少するといわれていました。

この天然型黄体ホルモンの使用により、HRTの継続を今まで以上に可能にする喜ばしい薬として期待されています。