浦島花子 (随筆)

2023.05.17未分類

久しぶりにリアル(対面)の学会(産婦人科専門)に参加してきた。

コロナの流行でリアルのセミナーはなかったが最近は少しずつ増えてきて、顔見知りの先生と会うチャンスもでてきた。

今回は4年ぶりのおおきな 学会が対面で行われた。

北は北海道から南は沖縄まで、たくさんの産婦人科医が集まった。

私など都内に住んでいるので開始の30分前に自宅を出ればよいが、学会会場にはスーツケースをあづけるブースが広くとられており特に取り出しの時には長蛇の列が並んだ。(大変だなぁ)

大學勤務のときは学会発表も含めてドキドキして参加したり、たくさんの知り合いと挨拶や共にセミナーに聞き入った。

この4年間に(いえ、それ以上前から)、人の入れ替えや学会に対する考え方も大きく変化したようだ。

まず受付はウェーブにかわり(確かに便利)、広い会場にはたくさんのブレイクスペースがあり、セミナー会場入り口ではQRコードのチェックがあった。

が会場を歩いても昨夜、同門の会であった先生たちは人混みにまぎれて見当たらない。

またリアルのセミナーでも後日ウェーブでの聴講もできる内容もあるので参加しないのか、せっかくの日曜日は自分の時間を楽しみに使い、後日セミナーを見るのだろう。(学会参加のポイントが必要)

ただ今回感じたのは、やはりリアルのセミナーはインパクトが違うしまた疑問に思うことは質問もできるということ。

しかし質問事項を頭でまとめていると、心臓がドキドキしてきてそのまま質問時間が過ぎてしまう。(どんなに年を重ねても、この反応は10代と同じ)

久しぶりに刺激も一杯、普段はオペ室に入ることもなくなったが画面の術野に目が釘付け。

大學の医局を辞して40年、もはや若い研修医やベテランと言われる年代の先生も知り合いすくない。

白髪の先生方を横目にみながら、そろそろ現役もカウントダウンかなと頭をかすめた。

しかし身体と気力の続くかぎり、まだ現役生活は諦められない。(まだゴルフも踊りも上達したい)

私を待っていてくれる患者さんたちが、いる限り・・・。